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【Le Mystère des Voix Bulgares】暑い時に聴きたくなるアルバムその1「ブルガリアン・ヴォイス」【80年代音楽】

【2018年6月28日公開2021年8月加筆修正】

ご覧戴き有難う存じます。

これは私小幡リアン@nazekiniが、ナゼかキニなる音楽についてのブログです。

 

連日の30℃超え。

梅雨の湿度もあいまって、まるで〽アツアツ亜熱帯♪ 

赤道小町ドキッ

赤道小町ドキッ

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更年期の体調不良と気分障害で、数年間音楽を楽しむ余裕のなかった私が、ようやく音楽を楽しめるようになってまいりました。

今回は私自身が暑い時に聴きたくなる音楽を記事にいたします。

よろしくお願いいたします。

Le Mystère des Voix Bulgares

 

暑い時期になると、聴きたくなるのが先ず「Le Mystère des Voix Bulgares」

Mystere Des Voix Bulg...1

 

その名の通り、ブルガリア地方の民族音楽

 

冷涼なブルガリアの高原の風が流れてくるような、厳かでもある、人の声の不思議なハーモニーがとても神秘的。

youtu.be

 

お聞かせしたら「コワい」と仰った方もおられまして、夏向き?

 

ほとんどが声のみですが、バグパイプなどが入ることもあります。

特徴的なのは、不協和音が混じること。

 

日本ではCMに採用(AGFマキシム、キューピードレッシング、HONDAコンチェルト、HITACHI AVテレビ)され話題になったそうですが、この記事を書くまで存じませんでした。

 

1989年「Le Mystère des Voix Bulgares2」はグラミーを受賞したそうです。

 

4AD

 

アルバム名「Le Mystère des Voix Bulgares」は直訳すると「ブルガリアの声の神秘」ですが、私の手持ちのCDはブルガリアン・ヴォイス」と表記されています。

 

昭和61年(1986)イギリスの4ADから発売されたものの日本版(1987年日本コロムビア

 

4ADはイギリスのインディーズ・レーベル。

設立者イーヴォ・ワッツ=ラッセル(IVO WATTS-RUSSEL)による解説が裏ジャケットに掲載されています。

 

元々は1975年に発売された、マルセル・セリエ(Marcel Cellier)が15年かけて録音したものだそうで、ブルガリアの農村で女性たちに歌い継がれた民謡(地元の人々による)とブルガリア国営テレビ女声合唱団のものが収録されているようです。

 

解説によると、IVOはlast summer(1985年?)にピーター・マーフィー(Peter Murphy)からテープで聞かせてもらった、と書いてあります。

 

ピーター・マーフィーはイギリスのバンド「BAUHAUS」のボーカル

www.youtube.com

 

Bela Lugosi’s Dead」

 

 

「Le Mystère des Voix Bulgares」ライナーノーツ

 

中村とうようによるライナーノーツによると、1955年にアメリカのエンジェル・レーベルからフィリップ・クーテフ(Филип Кутев)の指揮によるLPが発売されていたとのこと。

 

また、ソロでは成り立たず、最低3人は必要な合唱であることが特徴として挙げられていて、おもしろいのは、主旋律とそのハーモニー、そして全く別の一本調子の旋律を歌う人が必要なんだそうで、それが不協和音をうむ部分をもたらし、神秘を感じさせるのではないかと感じます。

 

多くのミュージシャンに影響を与えていて、ケイト・ブッシュKATE BUSH「Deeper Understanding」トリオブルガリというブルガリア女声合唱グループが参加しているとのこと。

open.spotify.com

 

ベースはミック・カーン(Mick Karn)らしい?!なんと豪華な。

Weather the Windmill

Weather the Windmill

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JAPAN「Talking Drum」のベースワークが好きです。

Talking Drum

Talking Drum

  • ジャパン
  • ロック
  • ¥255
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ライナーノーツに話を戻すと、ニンゲンはブルガリアンヴォイスを聞いた人とそうでない人、のように、二極化されるというのです。それくらい影響力が大きいということだと思いますが、ただ単に不協和音でさえ心地いいと感じる音楽は不思議一度知ると何度も聞きたくなる中毒性は確かにあります。

 

中村とうようがライナーノーツの終わりに絶賛している曲トドラは夢みる」

オリーブの木陰で眠る少女トドラを風が揺り起こす、という情景が歌われているそうです↓

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収録曲

  1. Пиленце пее(Pilentze Pee) ピレンツェの唄(小鳥は歌をうたっている)
  2. Сватба (Svatba) 婚礼
  3. Калиманко Денко(Kalimankou Denkou) 夜の集会
  4. Страти на Ангелаки думаше(Strati na Angelaki dumashe) 義賊ハイドゥク
  5. Полегнала е пшеница(Polegnala e pschenitza) トラキアの収穫歌Ⅰ
  6. Месечинко льо грейливка(Messetschinko lio greïlivko)  ロドぺの恋歌
  7. Брей Иване(Breï Yvane) 舞歌(イワン、聞いて下さい)
  8. Ерген дядо(Erghen diado) ショプスコの詩(独身ひとりもののおじいさん)
  9. Заблеяло ми агънце(Sableyalo mi agontze) 子羊(小羊が鳴いている)
  10. Притури се планината(Pritouritze planinata) トラキアの平原から
  11. Мир Станке леMir Stanke le) トラキアの収穫歌Ⅱ(スタンカ、聞いて下さい)
  12. Шопска песенSchopska pesen)ディアフォニック
  13. Полегнала е Тодора (Polegnala e Todora)恋歌(トドラは夢みる)

 

私が一番好きな曲はこちら↓

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さいごに

 

この記事は2018年6月に公開したもので、元々は9枚のアルバムについて書いていましたが、「ナゼキニミュージック」開設に当たり、1枚ずつについて詳しく書いていきたいと思い、加筆修正いたしました。

 

あと8枚、暑い時にききたくなるアルバムについて書いていく予定です。

暑くなるまでに間に合うか、乞うご期待。

 

 

※以上全て敬称略

 

最後までお読みいただき、

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